香川県行きの飛行機に乗れなかったことと新しい目標。
「宮森さん、香川県に遊びに来てくださいよ!」
ぼくと会う度にそう言ってくれていたプロブロガーのヨスさん。
ぼくはそんなヨスさんの言葉に、 「はい!どこかの機会に必ず行かせて頂きますね!!」
そう応えていた。
ヨスさんはクラウドファンディングのご支援や1周年個展にもわざわざ来てくださり、
「宮森さんがたとえ画家を辞めてもいい。ホームレスでも応援してますよ」とまで言ってくれた。
しかも、ぼくの作った5000円のアートTシャツをわざわざ1万円で購入してくださり、「画材代にしてください」と粋な計らいまでしてくださった。
ぼくはヨスさんのその言葉と行為どちらもが本当に嬉しかったし、ありがたかった。
そんなヨスさんに「来年は必ず香川県に行きます!」と伝えていた。
そして、2019年を迎えてしばらくした時にヨスさんがずっと叶えたいと話していたカナダ移住の報告をフェイスブックで見た。
移住は1月末だという。
ぼくはそれを見てヨスさんのカナダ移住を心から喜んだと共にもう1つの気持ちが膨らんだ。
「ずっとヨスさんに香川に行く行く詐欺をしてしまっている。約束を果たさねば。」
ぼくはすぐにヨスさんに連絡を取り、移住準備で忙しい中の貴重なスケジュールを押さえてもらった。
ヨスさんはすごく喜んでくれてイケダさん(プロYoutuberのイケハヤさん)までわざわざ呼んでくださった。
ヨスさんとお話することも楽しみなのに、まさかのイケダさんまで。。
ぼくは香川県に行くことが一層楽しみになった。
香川県に行く当日、ぼくはワクワクしながら起きて、ワクワクしながらシャワーを浴びて、ワクワクしながら服を着替えて、成田空港へと向かった。
飛行機の出発50分前に成田空港駅に着いた。
ぼくは、まだ朝ごはんを食べていなかったので急いで空港の自販機でサンドイッチとお茶を買った。
朝ごはんをすぐ食べたかったけど、チェックインを済ませてからにしようと我慢した。
「ぼくの乗る飛行機のある第三ターミナルとはどこだろう?」
ぼくは周りをキョロキョロしながら探した。
ぼくは普段、飛行機に全く乗らないので成田空港の第三ターミナルの場所を知らなかった。
まさか、第三ターミナルが成田空港駅から場所が離れていて、シャトルバスに乗らないと行けないとはマジで知らなかった。
ぼくは「マジかよ!」と焦りながらも シャトルバスに乗り込み、無事第三ターミナルに着いた。
そして、搭乗口を見つけ、空港の職員さんに「すいません、10時35分発の高松行きに乗りたいのですが」と尋ねた。
職員さんは「その便はついさっき受付を締めてしまってもう乗れないですね。」とあっさり答えた。
ぼくは驚愕した。
「えっまだ搭乗時間まで30分近く時間があるんですよ! なんで乗れないんですか?!」
「受付は出発の30分前までなんです。それ以降は、飛行機の扉が閉まっているので、乗れません」
ぼくはうなだれた。
普段、全然飛行機に乗らないから30分前までに受付を済ませておかないといけないことを知らなかった。(というか、忘れていた)
ぼくは飛行機を電車や新幹線と同じように扱ってしまったのだ。
また、成田空港第三ターミナルの場所が遠く移動時間がかかることも知らなかった。
本当に情けない。情けなすぎる。
職員さんに「5000円支払えば次の飛行機にも乗れる」と言われて、一瞬希望を見出したが、時間が夕方の17時台と言われて再び絶望し、断った。
ぼくはすぐにヨスさんに謝罪の電話を入れた。
ヨスさんは自分が来れないことをとても残念がったが、すぐに持ち直して「イケダさんとネタにしますね!笑 ネタを提供してくれてありがとうございます!」 と話してくれた。
本当に優しい。ヨスさんは優しい。
しかし、自分の心はぽっかりと穴が空いたままだ。
ヨスさんと話したかった。
イケダさんと話したかった。
この穴をどうにか埋めようと人生初めてポルカを立ち上げてみた。
しかし、立ち上げ5分で、「アーティストの自分がこのような理由でポルカを立ち上げてはダメだ。もっと前向きな理由でのポルカでないとダメ。」
そう思い直し、アッサリと中止した。
そして、この出来事を文章に起こすことで自分を救済しようと思った。
それがみなさんが今、読んだ一連の文章です。
人生には思いがけないことが起きるモノですね。
しかし、これも1つの貴重な経験、そう考えようと思います。
今回の出来事で新しい目標が出来ました。
画家としてちゃんとした金額を頂けるようになったら、その時はカナダに行って、そこでヨスさんとイケダさんと集合したいです。
いつか来る、その時を楽しみにまた地道に活動していきます。
※この文章のほとんどは成田空港滞在中に書かれたモノです。
ミヤハヤ